2008年12月10日。
昨日今日ととても暖かい。それまでが結構寒かったので、暖かいのが余計に感じる。
いよいよ年末も押し迫ってきた。
ところで、
先日、茅ヶ崎方面に自転車で出かけたときに、ちょっとした発見があった。
湘南道路のいわれだ。
茅ヶ崎柳島のカーブの先に実は石碑が立っている。「湘南道路の碑」。
これによると、こう書いてある。
「我が湘南の地は、西に富嶽函嶺の雄姿を仰ぎ、北に大山、南に大島の噴煙を望み、江ノ島烏帽子岩の景勝、亦(また)指呼(しこ;呼べば答える近い距離)の間にあり、加うるに万里の波濤は白砂青松と映帯し、風光の美天下に冠たり若(も)し夫(お)れ斯(こ)の勝地に加うるに適切なる施設を以ってせむかこの地の開発期して待つへし。
県知事山縣治郎氏爰(ここ)に見るところあり。昭和6年万難を排して片瀬大磯間の海岸地帯に沿い、わが国嚆矢(こうし;物事の始め・起こり)の遊歩道路新設を企画せられ沿道各町村民も亦衷心の力実現を待望し進して湘南開発期成同盟会を組織して大にこの促進完成に協力せり。爾来県当局不断の努力により歳を閲すること六星霜総工費170万円を以って全長4里余に及ぶ本道路の開通を見るに至りし。蓋し本道路の開通は湘南開発の礎石たるべきは勿論観光神奈川の威容を天下に示す好個の施設たるや疑いなし仍(よっ?)て茲(ここ)に碑を建て沿革の梗概を記して長えに後昆(こうこん;後の人)に伝う
昭和11年10月中浣 湘南開発期成同盟会」
読めないところは調べたが合っているか不明。それにしても昔の字は難解。句読点もないので適当にふったがばちが当たるか!?
昭和6年というから今から約80年近く前。当時としては大工事だったろうと察せられる。
今はまさしく観光の大動脈となった。
ところで、湘南道路とは昭和30年の初めに開通した逗子-藤沢間の道路を言うのが一般的らしい。
しかし、この碑は昭和11年だから「商標登録」的にはこちらのほうが早い。
まあどっちでもいいといえばいいが・・・