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湘南の田舎から日々雑感
by Oimocyan
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チロル・ドロミテ⑪ -再びベネティアへ・番外編とエピローグ-

■再びベネティアへ
あっという間に、出発地、ベネティアに戻ってきた。
ここはアバノテルメというベネティア郊外の温泉地。

チロル・ドロミテ⑪ -再びベネティアへ・番外編とエピローグ-_b0158170_08484187.jpg
イタリアでも3本の指に入る温泉地らしい。
周りには多くのホテルや観光施設がある。人口18,000人。
また、この辺の郊外はぶどう栽培が盛んだ。
この辺は何ワインというのだろうか?

ここに泊まって明日は朝いちばんでベネチア空港に行く。

出来れば、行ったことの無いベネチアにもう一泊して、ゆっくり観光したいところだが、そうもいかない。

畑の作物は干上がっていないだろうか? ベランダの鉢植えは乾燥していないか?
デッキのメダカちゃんは元気だろうか? そもそも家はドロボーが入ったり火事になったりしていないだろうか?
そんなことがそろそろ気になり始めた。


■番外編

【電柱と信号】・・・・・Nさんのメールに電柱のことがありましたので一言、、、

今回の旅で思ったことの1つは、あまりにもきれいな街並みだ。
観光が主な産業になっているイタリアやオーストラリアだからこそできる街づくりかもしれないが、徹底している。
そのうち、とりわけ電柱と信号だ。

少なくともイタリアは電柱電線がほとんど見えない。
地中に埋めているのだろうが、これが美観をアップしている。
回った地域ほとんどが、空中線は見えなかった。一部、送電線はあるが。

日本はどうだろう。
どこもかしこもこれでもかと言わんばかりに空中線が走っている。
しかも、電柱は垂直に立っているのは珍しく、大概は右に左にと傾いている。
電線が重量があるので、重みでずれるというのは理解できなくもないが、それにしてもひどい状況。ほとんど、T電のやりたい放題といった風情だ。美的感覚ゼロ。
きちんとやるにはコストが掛る!?

まあそうかもしれない。しかし、そろそろ、電柱も美観を考えるときに来ているのではないだろうか。
なんであんなにたくさんの電柱があって、しかも不細工なトランスが鎮座し、何種類もの電線が節操もなく張り巡らされているのだろう。
地下に埋めれば保守の手間や水(水没)の問題もあると思う。しかし、都市ガスは空中を走っていない。みんな地下だ。水道だって下水だってみんな地下。
出来ないはずはない。これもT電の寡占のなせる業か。

せめても、電線の数をスッキリさせてもらいたい。それに電柱の宣伝も。

原発対応でそんな軟なことは言っていられないというかもしれない。地下配線は電気代が高くなりますよ! T電はそう言いたいのかも知れない。しかし、観光立国の2000万人を目指す我が国はそろそろこの辺にも考慮してほしいものだ。
因みに昨年訪れたベトナムもひどい。これに比べれば日本はまだましか!!

地中化率はロンドン、パリなどは100%、先進国の多くは70~80%位。
日本は都市部でも10数%、全国平均は1.1%という数字が出ている。
2010年度の予算は800億円。国交省は昨年の閣議決定で市街地等の幹線道路の無電柱化率:15%(H23年)→18%(H28年)と言っている。

一方で、信号は極端に少ない。
多くはロータリー形式の交差点。うまく出来ている。
中世からの伝統かも知れないが、日本の感覚からするとコロンブスの卵。なるほどこうすればいいのだという感じ。これも、考えてほしいところだ。

【マザコン?】
イタリア男性はマザコンが多いという。ツアコンの友人がイタリア男性と結婚し、そのマザコンぶりに少々うんざりという話を聞いた。
お母さんの作る料理の方が口に合っている。何か決めるときはお母さんの意見を聞く・・などなど。
イタリアはもともと家族を大事にするお国柄。そういえば映画も家族をテーマにしたものが多い。
鉄道員や禁じられてあそび、道、自転車泥棒、ゴッドファーザーなどイタリアを代表する映画は家族愛や人間の生き方をテーマにしている。

家族の中心はお母さんが主役。お母さんを中心に生活が回っているから、誰もお母さんが大好きなのはイタリアに限らないが、イタリア男性がお母さんを好きというのは言うのが何となくわかるような気がする。
イタリア男性が女性にあいさつ代わりに声を掛けるのは女性を大事にするという意味において、マザコン(というと少々マイナスイメージが強いが)の延長上にあるのかもしれない。

【ニアミス?】
帰りの飛行機、アリタリア航空AZ0788便。ベネティアから成田まで9800kmほどある。時間にして行が14時間、帰りは12時間強だったと思う。
ベネティア直行便は2014年4月からなのでこの路線でロシアの上を飛ぶのがまだ認可されていないそうだ。認可されればあと1時間ほど早くなるらしい。

行も帰りも乗車率は70%ほどでエコノミーだが3座席の所が2人掛けで幾分ゆったりできた。上級エコノミーでもプラス10万ほどとられるので、2人掛けですめば何だか得した気分。加えて、帰りは更に期間の経過(疲労解消)が早いような気がする。

飛行時間があと60分を切って多分大阪か名古屋あたりに来たとき、ふと窓から下を見るとなんと旅客機が飛んでいるではないか。
しかも、その大きさは直径50cmというか1mというか、かなり大きく見えた。
その旅客機は前進しているのではなく、斜めに後退して飛んでいる。いつもの物理的法則とは違う不思議な物体の移動。その間、5秒か10秒ほどで窓の視界から消えてしまった。

斜めに後退して見えたということは、我々と進路が違うこと、それにこちらの方がスピードが出ていたということだろう。
ニアミスというのは、調べると半径150m、高度差60m以内の接近と定義しているから、今回のケースはその3倍以上は離れていると思うがちょっとびっくりした。
後で、新聞のどこを見てもそんなことは書いてなかったのでニアミスでは100%なかったようだが、初めての経験で少々驚いた。



■エピローグ
こうして8日間の短い旅は終わりに近づいた。
夫婦そろって旅に出かけられる幸せ。健康、お金、時間。それに環境。
お金や時間はあっても、高齢の親を抱えていたりする環境にあったりすると、介護や面倒見で長い間は出掛けられない。そういう条件がマッチした人生での限られた時間帯。

まあそいう言いながらも、体力的にも海外はあと2回か3回だろう。そのうち、旅は国内が一番ということになりそうだ。

何を求めて旅に行くか。
人それぞれだが、日本とは違う風景を見に・・?
そうも思うが、どうも現地の風景やエピソードなどは事前に学習してしまう。ネットで探すといくらでも出てくる。
そして、現地であっ実物があった!やっぱり実物はいい!! 旅は「未知との遭遇」でなく、仮想風景の「現地確認」。どうも、悪い癖だ。
しかし、行ってみると写真と実物ではだいぶ違う。
まあ、言ってみれば写真の世界は90度から180度の切り取った世界だ。しかし、実物は360度の世界。
しかも、超遠景から超広角までが一元的に視野に収めることが出来る。
つまり、地面の蟻やタンポポを見ながら山の上の雲や雪を視界に入れる。
そこらから感じ取ることが出来る情報量は写真の100倍くらいはありそうだ。雰囲気や匂い、風、音、感情など物理的な「絵」とともに感じる情報が実はたくさんある。

それは行って、実物を五感で感じないと分からない。

いや、もっと言えば、景色は二の次かも知れない。
昔から旅は人との出会いがあってこそ旅であると言う。ドイツ語もイタリア語もしゃべれない自分は言葉でのコミュニケーションはほとんど出来ないが、片言でもそれなりの交流は出来るものだ。
バスのドライバーとの会話、お店の店員さん、外国人ツーリスト、何気なくかわした少しの言葉。それぞれが思い出深いワンショットになった。
自由に会話できれば何十倍も楽しいだろう。

「山麓の人々は厳しい自然と共にどんな生活をしているのだろう?」という最初の疑問には8日間ではとても回答は引き出せなかった。

しかし、何となく雰囲気的には分かる気がする。環境や言葉や宗教が違がっても、基本的にはあまり我々と変わらないということだ。
淡々とした日常がこの地でもある。
その意味では、旅の成果は、今を大切に平凡と生きていくという事が大事かということの再発見かも知れない。

今回同行したツアーメンバー。日本人なのに何かの縁でたまたま一緒になった11名の8日間。いろいろお世話になった。

ツアコンダクターのSさん。
見るからに大変そうな仕事。しかも初めてのコースでは心労も多かったと思われる。
行先を間違えたこと。着いたら町はシエスタで閑散として2時間半をどう潰すかということ。車いすのメンバをエレベターなどしかるべき設備に誘導すること。11名の少人数だったことは若干幸いしたかもしれないが、そのご苦労は察して余りある。

旅も4日目くらいからは慣れてきてあっという間に一日が過ぎていく。
責任や決められた目的がある訳でもなく、各地の似たような風景を眺め、その風景に感激し、人とのコミュニケーションに心躍らせ、ある時はボーっとして、気が付けば昨日と同じ様な食事を食べている。

バックパッカーがいろいろな地域を回っている際に、ある場所から出られないことを「沈(チン)する」という。
その場所に10日も20日も滞在し、ずるずると似たような日々を過ごす。
その町から出ること自体が億劫になり、よく言えば現地に馴染んで行き、そこが日常になっていく。

しかし、悪く言えば、惰性。変化からの逃避だ。次に来る未知なるもの(次の訪問地)に不安になり、現状に甘んじて今の生活から抜け出せない。旅の目的であった「移動する(旅する)」という行動に移す気力が湧かない。
それが長い人は1年にも2年にも及ぶという。
それから脱するのは何か。あるキッカケだという。

人さまざまだが、自分の誕生日だったり、友人の死だったり、政変だったりする。
そういう、心動かす大きな事件が無いと脱せないという。

まあ、1週間ほどのしかも添乗員の後ろをくっついていくパックツアーではそんなことはないが、旅の後半になってくると、ちょっとそんなことを思わせる惰性的気持ちが横切る。

用意されているコースに用意されている食事。似たような風景だが、少しずつ変わる景色。なぜ自分は今ここにいて、目の前にある現実とも夢想ともつかない風景の不思議な距離感。
大げさに言えば楽しいには違いないが何か空虚なものも感じないわけでもない。
苦労の末の達成感。そんなものと少々かけ離れた何の不安もない満ち足りたパック旅行。

やがて日本に戻る。

確実に旅の記録は増えた。色々な経験もし、それは楽しい事には違いなかった。

でも、深刻に考えるのは止めよう。
旅は単純に楽しい。それ以上、何を望むというのか。
美しいものを見て、美味しいものを食べて、人々と幾ばくかの交流する、それ以外に何を期待するのか。高いお金を払ったのは、そこに行く価値を見つけたからではなかったのか。


家の畑は意外に元気だった。
帰る少し前から梅雨に入り、雨が続いたという。キュウリが少しお化けになって数本収穫できた。
ジャガイモや西瓜も順調に育っていた。
8日間では干からびた様子もなく、安心した。


結局、一番大事なのは、日々平凡な日常だな。
現役から離れて久しいが、朝起きて、食べて、畑に出て、家の仕事をこなし、少しの地域活動をし、その間、パソコンの情報をチェックし、コーヒーを淹れ、新聞を読む。
そんないつもの時間。
たまには旅行でも行くかと雑誌をくくる。

妻におせっかいを焼き、小言を言われ、且つ懲りない、いつもの生活。

なにかそんな生活が実は一番充実しているのではないかと、ぼんやりした頭で思ったのでありました。



by yahhosaito | 2014-08-04 08:33 | 海外・クルーズ | Comments(0)
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