yahhoのレゾンデートル


 湘南の田舎から日々雑感
by yahhosaito
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人にはどれだけの物が必要か

2015年10月25日。

妻が静脈瘤の手術で入院。少しまとまった時間が出来そうなので、本を2冊ほど調達した。
一冊は「日本再発見ー芸術風土記ー」。もう一冊は「人にはどれだけの物が必要か」と言うもの。

日本再発見の方はあの岡本太郎氏の著書。画家としての圧倒的な存在感とは別に著作の才能もあったかと、少々びっくり。
もっとも、岡本かの子氏長男となれば、納得。

秋田や京都、出雲や長崎など、各地での感動を写真とともに、また、鋭い観察眼と感性で人や風土を紹介している。感動的挿話も多い。

もう一つは、鈴木孝夫氏の本で20年ほど前に書かれた。
本文も面白いが、「はじめに」と終わりの書評、浜矩子氏の文がユニークで面白い。
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「はじめに」では「イワンの馬鹿」の挿話の話が出てくる。
「人にはどれだけの土地が必要か」というトルストイが書いた民話から、このタイトル、「人にはどれだけの物が必要か」はきている。

あらすじはこうだ。

『ロシアの田舎にパホームと言う百姓がいた。貧しい小作人だったが、苦労してお金を貯め、土地を手に入れた。ごく小さな土地だったが、これをせっせと耕し、暮らしがだいぶ楽になった。
しかし、段々欲が出て、もっと大きい土地が欲しくなる。
彼は、ボルガ川の先に、大きな土地を手に入れた。暮らしぶりは益々良くなって、幸せだったのは束の間、この広い土地もまだ狭苦しいように思えてきた。

ある時、旅の商人から、とっておきの話を聞いた。
バシキールと言う土地では、あなたの好きなところから、日の出に出発し、日没までに同じ場所に戻ってくれば、それだけの土地があなたのものになります。
但し、万一、日没までに戻ってこられないと、すべてのものが没収されます。
パホームは日の出とともに丘を出発し、必死に歩いた。見るもの行くところすべてが欲しくなり、奥に進んでいった。
気が付くと、陽は傾き始め、心配になってきた道を引き返した。
段々陽は落ちる。
彼は必死になって駆け、半狂乱になって出発した丘を目指す。
やがて、遥か彼方に出発地が見えはじめ、丘の上で大勢が手を振っている。
彼は渾身の力を振り絞り、丘を駆け上った。
村長は「やあ偉い。あなたは望んでいただけの土地を手に入れましたぞ。」と叫んだと同時にパホームは口から血を吐き、息途絶えた。

それは、西の地平線に太陽が沈むと同時だった。
彼の下男はシャベルで穴を掘り、この男を土に埋めた。
きっかりその穴の大きさだけが、彼に必要な土地のすべてだった』とさ。

実際の内容はこれより遥かに多いが、あらましはまあこんな感じだ。

なんだか、最近だんだんそんな心境になってきた。

美味しいものも、海外旅行も、豪華マンションも別荘も、どうでもよくなってきた。
それよりも、シンプルライフ。
たまにはいいかなあと思うが、だんだんその頻度が、少なくなってきた。
それよりも、日々穏やかなシンプルライフ。

老境に達したのか、人間が出来てきたのか、やる気がなくなってきたのかは不明だ。
しいて言えば、お酒は美味しい、いいお酒を飲みたい。
たぶん、飲めるチャンスは晩酌を入れても、あと5,000回あるかないかだ。

今のお気に入りは、「ワンカップ大関」
上撰と佳撰があるが、上撰が上手い。
1合、安いところは170円台。高いと200円を超す。
紙パック入りだと、1200円くらいである。
しかし、ワンカップがいい。
なぜなら、紙パックは結局1合では足りなくなって、お代わりする。
ワンパックなら、1合で諦めがつく。

「ワンカップ大関」はいかにも大衆向きだが、これが美味い。

退院した妻が、この本をエラク気に入リ、今、セッセと読んでいる。

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by yahhosaito | 2015-10-25 14:09 | 日々 | Comments(0)
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