2009年2月21日。
空気はまだ冷たいがあちこちで春の息吹が感じられるこの頃だ。
何処がという訳でもないのだが、不思議と春らしさを感じるから不思議だ。
土手や道路の草むらを見ると、春一番に咲く水色の小さな花が咲いている。これが咲くと春は急速にやってくるという感じ。
考えてみれば、この時期が一番好きな時期かもしれない。
確かにまだ寒いがやがて身近に迫った春に心を躍らせ、日一日と暖かくなる期待と間違いなく季節に反応する自然や植物。
近くの林や森の木々は芽を膨らませ、遠めにボヤッーと白っぽく芽の膨らみが見える。山全体がふっくらと温まってくる感じ。
その白っぽさは日ごとに顕著になって、やがて一斉に芽が吹き出す。そして、あたりはさくらのピンクで埋まり、怒涛のあふれる緑の季節に突入していく。
今日、少し早いがお雛様を出した。
もう20数年、毎年欠かさずに出しているが、お雛様を出すと急に華やかになって、春が近いことを実感する。
娘二人の「お雛様」としては今年が最後。少しさびしい気もするが、そういう(結婚や出産、入学、卒業など人生の大きな流れの中に昔から脈々と受け継がれてきた伝統行事としての)「お雛様」でもあるような気がする。