2009年4月14日。
初めて小田急線を自分の目で見たのは今から50年位前。中学生になったかならぬかの時だ。
伊勢原駅に秦野方面から来る電車を見て、小振りの短い電車がアップダウンのきつい線路をよたよたと駅に向かってくる。なんというローカルなものかと思った。
今まで電車は湘南電車であり、東海道線だった。
ボックスシートの1両が長い、しかも10何両かの連結で、平らで真っ直ぐな線路を滑り込んでくる。そんなイメージが小田急線を見て変わった。
あれから半世紀。
今日、プライベートで秋葉原のUDXビルにある日立総研に行った。
帰りに小田急線のロマンスカーに乗る。それも、最後列車両の『展望車』に。
特に、意識したわけではなかったが、たまたま、特急券の券売機でボタンを押していたら、場所の指定があり、そうだこの際展望車に乗ろうという事になった。
少し照れくさい感じはしたものの、意外と空いていて、すっかりいい気分で展望席に収まった。
最前列でなく2列目だったが、前席は空席だったので前が良く見えた。横も空席で、気兼ねなく、その気に浸った。あっという間に、町田を過ぎ本厚木へ。
なんか長い間の夢がかなったような、いい年して恥ずかしいような・・・。
ところで、ついでにお茶の水の本社によって来た。
今は丸の内に引越し、ここは取り壊しの最中。
ここに3年半通った。
懐かしい。駅の改札、本社前の信号機、ニコライ堂、そして銀杏並木・・・。
写真では綺麗に見えるが解体のシートが被せられて、やがて更地になる。
企業戦士たちの戦場であり夢の跡か・・・
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