2012年1月22日。
午後から中央公民館で津波の講演会があるというので出かけた。
しかし、予想通りの大混雑で、700名入れる大ホールが開始30分までに満員。妻は何とか入場できたが自分はロビーのビデオで見る羽目に。
津波が6.8mの場合と10mの場合を想定して、シミュレーションした結果、市のどこまでが津波で襲われるかをわかりやすく解説していて、大変参考になった。
H市は砂防(R134)は海面より8mの高さがある為、まず、左右の川を中心に津波が遡上し、堤防の低いところから流れ込む、また、10mと津波となると砂防を乗り越え、海岸から1.5㎞ある駅まで達し、更に北の国道1号線まで達すると言うものであった。
つまり、駅より南側にある低い住宅は完全に水没するという結果だ。
いままで、県レベルの広域の津波予想シミュレーションは見たことがあったが、地元の地図の上に具体的に津波を明示されると、緊迫感が違う。
高いマンションやビルは何とか水没を免れるといった状況だ。
考えてみれば、日本はほとんどが山でしかも海岸のすぐ近くまで迫っている。
多くの半島は海岸線まで伸びて、山からすぐ海に崖が切り込んでいる。その間隙をぬって猫の額ほどのところに家が建ち、畑を作り集落ができた。
伊豆半島しかり、能登半島しかり、紀伊半島しかりだ。真鶴だって三浦半島だってこの前行った津軽半島だってみんなおんなじ。海のすぐ横に国道や県道が走り、いくらかの平地があってすぐ山が始まる。
例外的に関東平野、濃尾平野などの平野が広がる。そこにはそれこそ数百万数千万の人口が集中している。そういう土地柄が日本だ。
したがって津波には非常に弱い地形と運命を背負っている。そして、知恵として津波には昔からいろいろの対応をしてきた。
しかし、災害は忘れたころにやってくる。いや、忘れていなかったにしても、今回の東日本大震災クラスの地震が来たら狭い国土や防災の費用という面からどこまで守れるかは限度があるだろう。
もっと言えば、地震、津波だけではなく、火山の噴火、降灰による作物のダメージ、隕石落下、放射能汚染、病原菌の蔓延、更には意図的な犯罪やテロなど防災上想定すべき内容は幾らでもある。
しかし、現実には対応するには限度がある。
どうすればいいのか?
出来ることは自分なりに「確率」を想定し、対応策を考えておくことだろう。すべてに100%という事は無理だ。
対応策。
飛躍するようだが、対応策は「5S」だと思う。
「整理」「整頓」「清潔」「清掃」「躾」。
なかでも大事なのは「整頓」だな!
非常時に何がどこにあって、どうすればいいのか、まずはここかなという気がする。
この辺は津波にはまずまずの位置にある。
その他の災害にも時間的余裕は少しあるだろう。だから、逃げるまでに考える余裕がある。
そのためにも、だから「整頓」。
そうだ、今月は「整理整頓月間」にしよう。