2012年7月12日。
春に手配しておいた煙突掃除のブラシが届いた。
ブラシが150㎜で固いナイロンでできている。煙突は1階の部屋から、2階の次男の部屋を貫通し、屋根に突き出ている。その高さ、8m。
従って、ブラシを取り付けるナイロン製のロッドは8本を連結させる。
物の本によると、ネットで安い掃除器具もあるらしいが、外国製の本場の掃除器具は高いが絶対に後悔しないと
あったので、思い切って購入。約2万円也。
まず、ストーブ真上の煙突をはずし、煤が落ちてこないようにナイロン袋を上手にかぶせる。
隙間からブラシを煙突に差し込み、ロットをつないでいく。
つなぎながら時計回りに回転させ、かつ上下にこすりながら上に押し上げていく。
すると、煤が落ちる落ちる…
注意してやらないと煤が逆流して、部屋に拡散する。あっちこっちに飛散したら掃除機でも大変。何せ、軽いのでなかなか取れない。
煙突の中は結構強い上昇気流が発生している。
つまり、煙突の上は外の空気が流れていて気圧が薄くなっている。すると煙突の中の1気圧は上の0.95?気圧に引っ張られて上昇気流が発生するという仕掛けだ。
この現象を減少を煙突の引き、ドラフトともいう。途中曲がった煙突は引きが弱いが、我が家の煙突は直管なので引きが強い。
これに、火を焚くと、暖かい空気は上にあがるのでさらに引きが強くなる。
飛行機が飛ぶ原理と同じ、ベルヌーイの流体力学の法則というやつね。
問題は、すると、ブラシでこすった煤は子の上昇気流に引っ張られて、近所中に飛散するのではないかということだ。
Webで調べたがそんなことはどこにも出ていなかった。しかし、どう考えても飛散するはずだ。そこで、雨の日にやることにした。
雨なら洗濯物も出ていないだろうし、飛散しても雨が防止壁になってくれて、多分うまくいくだろう。
そこで本日決行。風は強いが雨も結構降っている。絶好のタイミング。
1mの長さのロッドは上手い具合にしなり、煤が落ちる落ちる。8m全部つなぎ終わり、上に下にごしごしやっていると、結局、ビニールの袋にヤカン一杯分くらい落ちてきた。
4リッターくらいあるかもしれない。
少し計算してみた。
直径15㎝の煙突なので、円周は7.5×3.14で23.55㎝。つまり8mの煙突の面積は7.5㎝×3.14×800㎝=18840㎠。この面積に2㎜(0.2㎝)の厚みで煤が付いたと仮定すると、体積は3768立方㎜なので、つまりは採れた煤の量は約3.8リットルということ。
大体合っている。そうか、煤が内側に2㎜程こびりついていたのだね…。納得。
これで、来る薪ストーブシーズンも快適に迎えられる。
薪は何とか1年分はありそう。
11月にはシーズン3回目の火入れ式?ができる。