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湘南の田舎から日々雑感
by Oimocyan
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北海道で思った

2017年10月14日。

2017.10.9~10.12、道東に妻と旅行した。
某旅行社の企画する「公共機関では行きにくい秘境へ~ガイド同行でじっくり巡るさいはて秘境めぐり~」という4日の旅だ。

主な行先は「知床」「釧路湿原」「野付半島」「納沙布岬」「屈斜路湖」など。
特にネイチャーガイドが種々解説してくれるのがウリだった、
最少催行人員20人という事だったので参加者は少ないと思いったが、41名もいて少々ビックリ。

羽田集合6:20とのことで、3時起きし、4:30の田村車庫発羽田行きのリムジンに乗った。

羽田から女満別空港までは約1.5時間。
7:10分発のフライトで9:00前にはもう女満別。
北海道は今年2回目。先回は5月、サイクリング仲間のN氏とサイクリングに来た。
北海道で思った_b0158170_07192373.jpg
           【知床半島ウトロ港からのクルーズ】

今回はもうすでに紅葉の真っ盛りでナナカマドの赤やブナの黄色がとても綺麗だった。
先回の美瑛や富良野も北海道らしい風景だが、道東も見渡す限りの畑や牧草地でこれまた北海道らしい風景の連続だ。
特に、延々20数キロも続く直線の道路、まっすぐと緩やかなアップダウンを繰り返し、天に向かって真っすぐに伸びている。
広い畑の境界を区切るカラ松の林。点在する酪農の小屋、畑に無造作に置かれているラップサイロや大型のトラクター。
「でっかいど~」のコピー通りの風景がどこまでも続いている。

北海道で思った_b0158170_07200360.jpg

             【天まで届く直線道路】

3日目に納沙布岬に行った。
ここは日本の最東端で、日の出が東京より20分ほど早いという。
ここから北方4島が見える。
ただ実際に見えるのは歯舞諸島と国後島。色丹島と択捉島は中々見えないらしい。
北海道で思った_b0158170_07204867.jpg
              【遠くに見える国後島】

択捉までは約144km、色丹島までも70数キロある。
だが、一番近い歯舞諸島の貝殻島までは3.7kmしかない。
人が住んでる水晶島まではたった7kmだ。
双眼鏡で覗くと、ロシア警備隊のレーダサイトがよく見える。

国後島は面積が沖縄よりも広い。
納沙布岬からたった37km。平塚海岸から大島まで60kmほどだから半分強といった感じだ。

「♪遥か国後に・・」と知床旅情に歌われているが、遥か(はるか)というイメージよりもすぐ目の前といった感じだ。
知床半島と根室半島に囲まれた湾の中にちょうど昆布のような形をして中に深く食い込んでいる。
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               【オシンコシンの滝】

北方4島は戦後、旧ソ連に不法に占領されて今に至っている。
千島列島を含む北方領土は古くから日本の領土として日本人が居住していた。
1855年に日本はロシアと日魯通商条約を結び、当時、自然に成立していた択捉島とウルップ島の間を国境とした。
しかし、1945.8.9ソ連は日ソ中立条約を破棄し、対日戦線に一方的に参戦。ポツダム宣言を受諾した後に北方4島を占領した。

当時4島にいた17000余人は強制退去。着の身着のままで日本各地に散らばった。
その時期はこれから秋から冬に向かう時期。着るものもままならず、寒さに震え、これからの行く末も分からず不安と絶望の中で家を追われた人たちのことを思うと、怒りがこみ上げ、戦争の悲惨さを思い知らされる。
北海道で思った_b0158170_07202111.jpg
              【畑に見える丹頂鶴】

しかし、北方領土を見てみると、複雑な思いに行きつく。
1855年(安政元年)の日魯通商条約では、択捉とウルップ島の間が国境と定められ、サハリンは日露両国民の居住が認められていた。
1875年には樺太条約でサハリンをロシアに譲り渡し、代わりに千島列島全てを日本の領土とした。
1905年にはポーツマス条約で日本は千島列島全てとサハリンの半分を日本の領土とした。
これは日本が日露戦争に勝利した結果、保有したものだ。
その後、太平洋戦争で敗戦。日本はサハリンと千島列島を失い、北方4島はソ連が実効支配している。
(正式には1951年のサンフランシスコ条約には北方4島は帰属について言及されていない。つまり、ポーツマス条約が生きている?)

北海道で思った_b0158170_07193431.jpg
【知床五胡の一つ】

こうしてみてみると、戦争とは国土の奪い合いだ。
かつてのサハリン、東南アジア、満州国建設や朝鮮半島支配なども同じようなものだ。
海外では古くはスペイン・ポルトガルやイギリス、フランスの侵攻や植民地政策。
最近ではポーランド侵攻、クリミヤ半島、ISなど切りがない。
つまり、世界の歴史は戦争や侵攻の繰り返しで、いまだに現在進行形だ。

覇権循環論では、「近世以降の国際秩序はスムーズな覇権交代はほとんどなく、覇権国に対する新興国の挑戦に端を発して、大戦争が勃発して、世界の秩序が変っていく。」と言っている。

つまり、16世紀では大航海時代の先陣を切ったポルトガルにたいしてスペインが挑戦。
その後、スペインから独立したオランダが台頭し、スペインを倒し、
17世紀に入ると、オランダに英国が挑戦し、大英帝国が覇権を握った。
18世紀ではフランスのナポレオンが英国に挑戦し、ワーテルローの戦いで敗れ、
19世紀~20世紀:産業革命で英国が覇権を維持。ドイツの挑戦から世界大戦に発展。
20世紀、英国に対してアメリカが台頭。ソ連の挑戦をうけるも、和平。ソ連崩壊。
そして、21世紀。
中国が台頭し、尖閣を始め東南アジアや西沙諸島などを脅かしている。
最近は北朝鮮が国際秩序を乱している。

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             【歌に歌われる釧路の幣舞橋】
確かに、北方4島を間近で見てみると、魚の宝庫という気がする。
1匹(パイ?)1万円近くもするタラバガニや花咲ガニを見ていると正に海底は宝庫だ。
鮭やサンマ、タラなどそれこそワンサカいる(ような)気がする。
昆布だってびっくりするほど高い。島には鉱物資源も豊富だという。

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         【知床半島中部にあるカムイワッカの滝】

だから、領土は広い方がいい。
強いものが弱いものを力で駆逐する。
いま世界を見るとその方向に確実に進んでいる。
竹島、尖閣は言うに及ばす、沖縄諸島だってどうなるか分からない。
しかし、そこにはルールがあるだろう。いや、ルールを無視するのが人間の歴史か。

何か、そんなものを実感する北海道でもあった。 







by yahhosaito | 2017-10-14 08:07 | 旅・サイクリング | Comments(0)
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