2018年3月9日。
急に春めいて桜のつぼみもだいぶ膨らんだように思えるが、確かに開花予想も少し早まって、この辺は3/20過ぎとか。
ある人から唱歌「さくらさくら」の分かり易い簡単な解説(ウンチク)を調べて欲しいと頼まれた。
今までまったく気にしていなかったが、この機会に情報を集めてみた。
そこで出来上がったのがこれだ。3バージョンほど作ったが、その一つ。
『桜とさくらさくら』
(前略)・・・今年も〇〇川の桜が満開を迎えました。桜の時期になると、日本に住んで良かったとしみじみ感じさせてくれます。
咲き始め良し、七分咲きも満開も散り際もすべて良しと感じさせる日本の国を象徴する花です。
『日本を代表する歌に「さくらさくら」があります。
小学校の唱歌にも取り入れられて誰でもが知っています。また、国際的にもよく知られ、海外の楽士は日本人を見ると「荒城の月」と並んで「さくらさくら」を演奏してくれるといわれています。
では、さくらさくらはいつ頃出来た歌なのでしょうか。
多くの楽譜には「日本古謡」と表記されていますが、実際は幕末、江戸で子供用の箏の練習曲として作られたものといわれています。
作者は分かっていません。もともと「咲いた桜」という歌詞がついて、その優美なメロディから明治以降、歌として一般に広まりました。歌詞はいくつかの種類があり、メロディも何種類かあるようです。
多くの楽譜には「日本古謡」と表記されていますが、実際は幕末、江戸で子供用の箏の練習曲として作られたものといわれています。
作者は分かっていません。もともと「咲いた桜」という歌詞がついて、その優美なメロディから明治以降、歌として一般に広まりました。
歌詞はいくつかの種類があり、メロディも何種類かあるようです。
この歌詞をめぐっては時代とともに何回か変えられた経緯があり、当初の「咲いた桜」では歌詞は、『咲いた桜 花見て戻る 吉野は桜 竜田は紅葉 唐崎の松 常盤常盤深緑♪』でした。
初めて教科書に載った昭和16年では 『さくらさくら 野山も里も 見渡す限り 霞か雲か 朝日ににおう さくらさくら花盛り♪』に変わっています。
その後、 『さくらさくら 弥生の空は 見渡す限り・・♪』が主流になったり、『さくらさくら 野山も里も 見渡す限り・・・♪』なったりしますが、今では、1番は『・・野山も里も・・』2番が『・・弥生の空は・・』になっている教科書も多いようです。
この歌詞変遷の背景には当時の時代背景を反映しているという研究家もいて、歌詞には紆余曲折あるようですが、桜は今も昔も変わることなく、人々に愛され、春の幕開けにふさわしい美しい花を咲かせてくれます。
桜がこれほどまでに日本人に愛されるのは、桜の咲く時期が卒業や入学、就職・転勤といった人生の節目と見事に符合することによるのかもしれません。出会いや別離の場面を美しく飾ってくれる甘く切ないそして希望に満ちた美しいさくら。
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知らなかったが本やネットで調べてみると、中々深いものがあった。
小中学校で習った歌の中には結構、ドラマがあるようだ。
「シャボン玉飛んだ」や「里の秋」、「テルテル坊主」や「花」「赤い靴」・・などなど
1999年に発行された「唱歌・童謡ものがたり(岩波書店)」にいろいろな童謡の解説とともに、その時代の感動的な逸話が書かれてあって興味深く、ジンと来るものがある。