2008年11月19日。
今日は久しぶりに家内とコンサートに出かけた。
場所は厚木文化会館。会社のすぐ近くだ。
曲目はドボルザークの「新世界より」とチャイコフスキーのピアノコンチェルト1番。
カミさんは、ああキャンプの曲ね!とのたまった。
一瞬、言ってることが理解できなかったが、「遠き山に日は落ちて・・・」のことかとすぐに分った。
たしかに・・・。こんどはいいだろう。
前回、半年ほど前にサントリーホールになんだったか聞きに行ったときは、確か聞いたことあると思ってチケットを買ったが、行ってみたらやっぱり知らない曲で眠いの眠くないの・・・
やっぱり、クラシックは「眠たくなるくらいでちょうどいいのだ!」とは言っても、知らない曲はどうもいただけない。
そんな意味で今回の2曲は散々聴いたので良いだろうと思って。
たぶん、新世界を生で聞くのは20年ぶりかも・・・
札幌交響楽団演奏で指揮は尾高忠明氏。ピアノは小山実稚恵さん。
久々にぞくぞくするくらい良かった。
奮発してS席で前のほうだったので、ピアノを弾く迫力が凄かった。
ピアニストに力こぶがあるとは思わなかった。確かに、腕を何時間も上げ続けてあれだけ力強く弾いていれば出来るかもナアと思った。
新世界はこれまた良かった。
今まであまり感じなかったが、第2楽章の♪遠き山に日は落ちて・・・が終わった後に、バイオリンのパートが続く。
この部分がモルダウの印象とすごく似ている。
よく考えてみれば、スメタナもドボルザークもチェコの作曲家。さもありなんかと思ったりする。
弦楽器の弓を引く作業をボーイングというが、アップで弾いたときのトップの状態の手首の位置(曲がり具合)がなんともいえない。
弦に対して弓が直角に入らないとのこぎりの音になってしまう。そのための手首の修正の結果こういう格好になるのだが、これがなんとも言えず美しいと思う。
それにしても、入場者がちょっと少なかったなあ。半分くらいしか入っていなかった。
最近は楽しいもの沢山あるし、忙しいし、おいしい物も食べたいし、わざわざコンサートにということかもしれない。ちょっと残念な気もした。
ところで、コンサートマスター?、女性。
背が高くロングヘアーなびかせ、黒のパンタロンで天海祐希の風情。体を揺らせてバイオリンを弾く。いやあああ・・かっこ良かった。